Model Case 01 — ホテル・旅館
満室の老舗旅館が、「選ばれて埋まる宿」に変わるまで
高稼働・低単価から抜け出せない京都の小規模旅館を想定した、収益再設計の進め方です。
想定期間:12〜18ヶ月の伴走支援
課題
満室なのに、利益が残らない
方針
価格に根拠を持たせ、販路の役割を設計し直す
成果
単価と直販比率が上がる利益構造へ
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- 背景
- 客室10室前後、家族経営の旅館。立地と建物には確かな魅力があり、稼働率は年間を通じて9割前後。予約の大半は国内外のOTA経由で、料金は10年近く据え置かれている。
- 課題
- 満室が続いているにもかかわらず、手数料と人件費を差し引くと利益はごく薄い。「値上げしたいが、お客様が離れるのが怖い」という心理的な壁があり、価格を検証した経験がないため、適正水準が誰にも分からない状態。
- 方針
- 「稼働率を守る」から「利益と客層を選ぶ」への転換を、データと物語の両面から設計する。予約データで現状を可視化したうえで、宿の価値を言葉と写真で再整理し、価格に「根拠」を持たせることを最優先に置く。
- 実行
- 月次でブッキングペースを一緒に確認しながら、季節・曜日別に段階的な料金改定を実施。並行して、公式サイトの英文情報と写真を刷新し、直販で予約する理由(最良の在庫・滞在前後の丁寧な連絡)を設計。OTAは「新規との出会いの場」として役割を絞る。
- 目指す成果
- 単価が実力に見合う水準へ近づき、直販比率が上がることで、同じ客室数でも利益構造が変わる状態。数値目標は施設ごとの現状から一緒に設定します(実績数値は個別のご相談時にご説明します)。
- この型から言えること
- 値上げの失敗は、金額ではなく順番の失敗であることがほとんどです。根拠づくり・見せ方・検証を飛ばして価格だけ動かすと定着しません。逆に順番を守れば、小規模宿ほど早く構造は変わります。